
Webサイトの運営をしていくには、
サイトの解析が重要です。
解析することにより、
自社のWebサイトの問題点を見つけて改善することが可能です。
また効率の良いページを見つけて、
さらに効率よく集客するために変更を加えたりなど、
Webサイトをよりよくするためのヒントを見つけることもできます。
そこでLesson8では、Webサイト解析の基本について学習しましょう。
このページでは主に、アクセス解析の指標と目的について解説をします。
アクセス解析の指標
Webサイトを分析するにあたって、
もっとも重要な指標の一つであるのが「アクセス数」です。
アクセス数とは、Webサイトにアクセスする人の数のことですが、
アクセス解析にあたってはさまざまな指標が用いられます。
特に、
- ユーザー数
- セッション数
- PV数
の3つの指標がよく使われます。
似たような指標ですが、
どれも重要な用語ですので、ここでしっかり覚えておきましょう。
ユーザー数
ユーザー数は、Webサイトにアクセスした訪問者の数で、
ユニークユーザーと呼ばれることもあります。
同じユーザーが何度もアクセスした場合でも、
1とカウントされます。
例えばユーザー数が100なら、
100人がWebサイトにアクセスしたということになります。
セッション数
セッションとは、Webサイトに訪問してから離脱するまでのことです。
セッション数がユーザー数と異なるのは、
セッション数は同じ人が時間をおいて再訪問した場合、
新たにカウントされる点です。
例えばAという人がWebサイトを訪れて離脱し、
同じAが時間をあけてまたアクセスしてきた場合、
2とカウントされます。
PV(ページビュー)数
PV数は、Webサイト内で閲覧されたページ数です。
1人のユーザーが1セッションで4ページを閲覧した場合、
PV数は4となります。
この3つの指標の他にも、
離脱率、直帰率、CVRなどといった指標も、
よくアクセス解析に用いられます。
これらの指標については、Lesson1-2で復習してください。
アクセス解析の目的
アクセス解析の目的は、Webサイトの問題点や課題を見つけ出し、
コンバージョンを増やすことです。
ただ単に上記で解説した3つの指標などを確認して終わりではなく、
それを用いて問題のあるページはどこか、
どの部分が課題なのか、
どのように改善していけば良いかを洗い出すことが必要です。
そしてWebページの改善をしたら、
効果があったかどうかを調べるためにも使われます。

ユーザーの行動を把握
アクセス解析でまず確認したいのが、「ユーザーの行動」です。
下記のようなユーザーの行動を、確認してみましょう。
- ユーザーの属性(年齢、性別、職業など)
- どのページがよく見られているか
- 直帰が多いページはどこか
- 離脱が多いページはどこか
- どこでコンバージョンしたか
施策の効果を測る
Webマーケティングではさまざまな施策をおこないます。
施策の効果を測ることはとても大切です。
アクセス解析によって、
効果があると判断できる施策は継続することができますし、
効果が得られなかった施策は改善をし、
次の施策につなげる必要があります。
スパムアクセスの発見も
Webサイトにスパムアクセスされることは、珍しくありません。
スパムアクセスされてしまうと、
サーバーへの負荷が増えたり、
正しい数値を得られなくなるという、マイナスの影響があります。
スパムアクセスを早期に発見して正しい対処を取るためにも、
アクセス数を調べることは有効です。
アクセス解析ができるツール
アクセス解析をするには、
アクセス解析ツールが必要です。
無料で利用できるものから、有料のものまでありますが、
まずは無料のツールを使ってみて、
高度な分析をしたい場合など必要に応じて、
有料に切り替えると良いでしょう。
ここでは無料で使えるツールを紹介します。
- Googleアナリティクス
無料で高度な分析ができますので、
まずはGoogleアナリティクスを使ってみると良いでしょう。
Googleアナリティクスの仕様は頻繁にアップデートされるため
本講座内では使い方などの詳細は割愛します。
操作方法などは最新情報を検索して、利用しながら慣れていくといいでしょう。
どのツールを使用するにしても
まずはアクセス解析の基本知識を身につけていくことが大切です。
この後のページで学習しますのでしっかり学んでいきましょう。
次のページでは、アクセス解析をする前の準備として大切なことを
解説していきます。